第22章 ~拾壱~ADVANCE
一護は斬月を抜き一気に霊圧を上げると、一瞬にして虚は昇華していった
「へっ...うるせぇんだよテメェは」
そんな一護を見てルキアはふっと笑みを浮かべた
――――――――
「井上――!!」
学校に戻ったルキアは織姫の姿を見つけ駆け寄る
織「く…朽木さん!?」
「おぉ久しぶりだな。おい!!」
ルキアは背後にいる一護に声をかけ織姫に話しかける様に促す
織「黒崎くん…」
「井上…オレ…ぇっと」
「弱くてすいませんでしたっ!!」
なかなか言葉を発しない一護の代わりにルキアは一護の頭を無理矢理下げる
「オレは…オレは強くなる。強くなって次は絶対オマエらを護るから」
織「(よかった…いつもの黒崎くんだ)…ありがとう黒崎くん」
織姫に謝った一護を連れてルキアは教室に向かう
「サラにも謝るのだろう?」
「いや…まだ謝れねぇ」
一護は保健室での一件を話す
「オレ…それから自分が情けなくてサラに合わせる顔がなくてサラの事避けてんだ…」
「なら尚更早く自分の気持ちを伝えろ。見れば貴様がふっ切った事くらいサラには解るだろうが言葉にせんと伝わらん事もあるぞ?」
「ああ…でももう少しだけ…」
頑なに意地を張る一護にルキアはため息をつく
「まぁお前等の問題だ。私はもう口を挟むまい」
「ああ…サンキュー」