第21章 ~拾半々~EIGHT3
喜助さんが触るなか、私の裾は完全にはだけていた
「き…喜助さん…もう…」
喜助さんはソッと内腿に触れる。その瞬間、私は微かに体を震わせた
「ここ…痛むんスか?」
「そ…そうじゃなくて…」
「…………」
喜助はそのまま手を滑らせた。するとサラは素早く喜助の手を掴む。喜助が顔を上げるとサラの頬は仄かに紅く染まっていた
「喜助さん大丈夫…もう痛いトコなんてないから…」
「…もしかして…感じちゃいました?」
「ぇ……」
真剣な表情で見つめられサラの顔はみるみる紅くなっていく
「そんなこと…///やめてください!!」
「怖いなぁ…冗談ッスよ」
そう言う喜助さんの口調はいつもより低く全く冗談に聴こえない。私はそんな状況に戸惑っていた
「喜助さん…怒ってます…か?」
「ええ、そうッスね」
「……あの…ケガを黙っていた事なら謝ります。でもそれは一―」
「心配かけたくなかったんでしょう?それがそもそも間違ってるんスよ」
「ぇ…?」
「皆に迷惑をかけたくない気持ちは解りますがアタシには迷惑をかけて下さい。もっと心配させて下さい。…こんなケガ普通に振る舞うのもツラい筈なのに……」
喜助さんは辛そうな表情を浮かべ、私の足首にキスを落とした
「喜助さん……//」
目を閉じ唇を這わせるその仕草が色っぽくて
私はますます頬が熱くなる
喜助さんは唇を離し、私の裾を直すと隣に腰かけた