第21章 ~拾半々~EIGHT3
「何だテメェ…何しやがった!?どうやって虚閃を―――」
「ごらんの通りっス。弾くと周りが危ないんで同じようなものをぶつけて相殺させて頂きました」
喜助とヤミーの間の地面は断裂し大きな地割れが出来ていた
「…なんだと!?」
「信じられないなら一つお見せしましょう…啼け【紅姫】」
喜助は解号し真紅の閃光をヤミーに向かい放つ
だがウルキオラが間に入りその攻撃を腕一本で弾き返した
「ウルキオラ…」
ヤミーに目を向けたウルキオラは黙ったままヤミーの鳩尾に拳を叩き込んだ
「グゥッ!!何…しやがる!?」
「馬鹿が…頭に血をあげすぎだヤミー。こいつらは浦原喜助とハルカサラ。お前のレベルじゃ勝てんし命令を忘れるな。傷一つでも付けてみろ、お前などすぐ藍染様に殺される…」
「命令?その様子だとサラさんに関する事みたいッスねぇ...」
「お前ごときに教える義理は無い…引くぞ」
ウルキオラの腕が宙を斬ると黒い空間が現れる
「…お帰りッスか?」
「らしくない挑発だな。貴様ら二人掛りで死にぞこないの塵どもを護りながら俺と戦う…どちらに分があるかわからん訳じゃあるまい。差し当たっての任務は終えた
藍染様にはこう報告しておく…“あなたが目をつけた死神モドキは殺すに足りぬ塵でした”と」
サラに目線を移したウルキオラは“いずれまた”と言い残しヤミーと共にその姿を消した
サラは無表情のままそれを見つめていた
だがその手は斬魄刀の柄を握りしめていて
それを喜助は見逃さなかった