第21章 ~拾半々~EIGHT3
クソッ来やがった
消えろ消えろ
消えろ消えろ
オレは テメエの
左目を押さえて静めようとする一護にヤミーは容赦無く攻撃をしかける
「黒崎くん!!!」
「来るな井上っ!!」
一護の声も虚しく近付いた織姫はヤミーの攻撃を喰らい叩きつけられた
「井上ッ!?」
その瞬間、目を逸らした一護はヤミーから又も攻撃を受けてしまった
体が動かねえ…!!
オレがてめーを拒否したら…
今度はオレのジャマするって訳かよ……
……畜生……
「ハッ!!何だか知らねえが急に動きが止まりやがった!!死ねッ!!死ねガキがッ!!!」
倒れている一護にヤミーは容赦無く拳を叩きつけていく
「終わりだガキ…潰れて消えろ!!」
ヤミーはとどめを刺そうと拳を振り上げるが突如として動きが止まる。今までの衝撃で辺りに砂煙が舞っていたのが晴れていくと、自分の体が銀色の結晶で覆われている事に気付く
「あ?何だコレ…体が動かねぇ…誰の仕業だ!!」
そこには凛とした姿で立つサラの姿
その姿を見たウルキオラは目を細めた
「(長い黒髪に漆黒の瞳…)そうかお前が…」
ヤミーは無理やり力技で結晶の枷を破壊する。すると結晶は微細な粉状になり自然と柄に戻ると斬魄刀へ姿を変えた
「へぇ…凄い力ね」
「女…邪魔しやがって!!」
サラはヤミーに目もくれずゆっくりとウルキオラに目線を移す。その恐ろしく美しい瞳からウルキオラは目が離せなくなる
「ヤミー命令を忘れるな」
腕を切り落とされた上に悉く攻撃を邪魔されヤミーはウルキオラの言葉を無視し怒りに震える
「うるせぇ…命令なんか知るかよっ!!!!」
「やめろヤミー!!」
ウルキオラが叫んだ時にはヤミーは攻撃を繰り出した後だった。だが衝撃はいくら経っても起きなかった
「どぉも~遅くなっちゃってスイマセン」
それはサラの目の前に斬魄刀を構えヤミーの攻撃を防いでいる喜助の姿があったから…