第21章 ~拾半々~EIGHT3
尸魂界 技術開発局
「今日も何も反応なしか…はぁだりぃ」
開発局科長の鵯州を筆頭に隊員達は現世の見張りをモニターでしながらぼやいていた
「見張りなんてのは何も起きなけりゃ只の拷問だな」
そんな中、下っぱの壺府リンはお饅頭を頬張っている
「おいリン。テメェダラダラ菓子ばっか食ってんじゃねぇよ茶でも入れて来い!気ぃきかねぇなボンクラ!」
「すみません今…ん?」
突如モニターに変化があったのをリンは見逃さなかった
「は、反応ありました!」
その言葉に隊員達に一気に緊張が走る
「座軸3600から4000!空座町東部補正と捕捉お願いします!!」
「おー調子はどうだ?」
「おぉ!いいとこ来たな阿近」
「あ?」
「見ろよ…来たぜ?」
「申し上げます!十二番隊より報告!空座町東部に"破面"の反応有り!!数は二体!その霊圧・濃度・安定性から見て――【成体】であると思われます!!」
時を同じくして、尸魂界では霊波計測研究所の報告を裏挺隊が総隊長である山本元柳斎重國にその旨を伝えていた