• テキストサイズ

月に泣く~BLEACH~

第20章 ~拾半~EIGHT2


ずっと聞こえる

オレの中で

あいつが呼ぶ声が

平子に言われるまでもねぇ このままじゃ


《このままじゃなんだよ?》


突如聞こえた内なる声に一護ガバッと起き上がった


《ビビリすぎじゃねぇのか一護…分りやすい野郎だぜ。面白ぇから少しずつ近付いてってやる。だが日ごとよりずっと早くだ》


その瞬間、目の前に全体が真っ白で真っ黒な瞳をした自分の姿が見えた


《さっきより今の方が確実に近づいてるぜ?このままもっと近づいてテメェを飲み込んでやる。そしたらテメェ…消えるぜ?》


そして消えていく内なる自分にギュッと一護は布団のシーツを握り締めた


「っ……オレはどうすりゃいいんだ―――」


それから一週間、一護は学校にこそ来るが殆ど人と話さず上の空だった


話し掛けてもろくに会話をしない。いつもと違う一護に織姫達も啓吾達も戸惑っていた


越「じゃあ次の問題を…黒崎。……黒崎?おい黒崎ッ!!」


「………ぇ…?」


水「一護当たってるよ?問2…」


一護は立ち上がり黒板を見つめるも問題すら考えていないようで、


「ぁ……すいません聞いてませんでした」


越「どうした黒崎、最近ボーッとし過ぎだぞ?…まぁいい座んな」


水「どうしたの得意な国語だよ?いつもなら聞いてなくても答えられるじゃない」


「……ちょっと熱あるんだ…」


「…………」


私はそんな一護の様子を見つめ続けていた
/ 721ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp