第20章 ~拾半~EIGHT2
ずっと聞こえる
オレの中で
あいつが呼ぶ声が
平子に言われるまでもねぇ このままじゃ
《このままじゃなんだよ?》
突如聞こえた内なる声に一護ガバッと起き上がった
《ビビリすぎじゃねぇのか一護…分りやすい野郎だぜ。面白ぇから少しずつ近付いてってやる。だが日ごとよりずっと早くだ》
その瞬間、目の前に全体が真っ白で真っ黒な瞳をした自分の姿が見えた
《さっきより今の方が確実に近づいてるぜ?このままもっと近づいてテメェを飲み込んでやる。そしたらテメェ…消えるぜ?》
そして消えていく内なる自分にギュッと一護は布団のシーツを握り締めた
「っ……オレはどうすりゃいいんだ―――」
それから一週間、一護は学校にこそ来るが殆ど人と話さず上の空だった
話し掛けてもろくに会話をしない。いつもと違う一護に織姫達も啓吾達も戸惑っていた
越「じゃあ次の問題を…黒崎。……黒崎?おい黒崎ッ!!」
「………ぇ…?」
水「一護当たってるよ?問2…」
一護は立ち上がり黒板を見つめるも問題すら考えていないようで、
「ぁ……すいません聞いてませんでした」
越「どうした黒崎、最近ボーッとし過ぎだぞ?…まぁいい座んな」
水「どうしたの得意な国語だよ?いつもなら聞いてなくても答えられるじゃない」
「……ちょっと熱あるんだ…」
「…………」
私はそんな一護の様子を見つめ続けていた