第20章 ~拾半~EIGHT2
「一護の事って?」
「オレらの目的忘れた訳やないやろ?オレらは一護を仲間に引き入れる…それをちゃんと確認しときたかったんや。ええよな?」
「良いもなにもそれは一護が決める事だから…でも一護は首を縦に振らないでしょう?」
「まあな。せやからちょいと協力してくれへんか?オレらの思想を話さんと引き入れるのは難しいみたいやし、このままやったら無理くり連れてこんとアカン」
「……私に何をしろと?」
「せやな~サラの色香でメロメロにしてココに連れて来るってのはどうや?」
「クスッ何それ…」
私は真子の発言にクスクス笑いだす
「アカンか?結構マジなんやけどな」
「無理よ…一護は自分の意思じゃないと動かないわ。だから私がする事なんて何もないの。それに一護の意思を優先させたいから…」
「アイツの意思組んどったらアイツは虚に取り込まれてまうで?サラはそれでもええんか?仲間なんやろ?」
「そうよ?だからこそ一護の好きにすればいい。彼もバカじゃないわ…自分の事は自分が一番解ってる。そう思わない?」
「はぁ~…ちゅう事はアレか。暫く黙って見てろ、そう言う事かいな」
「さあ?」
私は挑戦的な笑みで真子を見つめる
「……わぁった。ほんなら暫く何も言わんと待つわ。でもあくまで目的は一護を"仲間"に入れる事やからコッチに不利になった時点で無理やりでも連れてくで」
「…その時は意地でも止めるわ。コッチも"仲間"だから…」
「さよか…なら戦わん事を願うまでやな。おっと、えらいひき止めてもうたな。家まで送ってやろか?」
「大丈夫よ…子供じゃないんだから。でもありがとう♪」
「お…おう///でも女の子の夜道は危険なんやで?やっぱ―――」
お礼を言うサラの顔が可愛くて平子はもう少し話してみたいと思い食い下がろうとすると、話を聴いてたのかひよ里が割り入った