第20章 ~拾半~EIGHT2
「……どういう意味やろ?もうちょい解るように話してくれんか」
「ココに入った時から微かに違和感を感じていました。平子さんと私以外に誰かいるような…でもハッキリとしたのは私が虚化と口走った時。最初から疑ってかからないと判らない位微量の霊圧ですがそれを感じて納得したんです。ココにはまだ誰かいる…その一人が先に帰ったひよ里さんのモノだったので貴方の仲間がいるんじゃないですか?」
「ほー…でも姿は見えんようやけどなぁ?」
「…多分この倉庫の半分位でしょうか?凄くキレイな結界が張ってあります」
「……そんな事も判るんかいιアカンもう無理やな。お~いハチ!!結界解いたってや!!」
平子が倉庫に向かって叫ぶとバラバラと結界が崩れ沢山の人が現れる。その中にはムスッとしたひよ里の姿があった
「あ~あ、バレちゃったぁ…はっちんの下手っぴ」
「ハチの腕落ちたんじゃね?」
「そんなっ!!白もラブも酷いデス…」
バイクスーツを着た女の子と個性的なアフロの男に責められ全身ピンクの太った男は落ち込んでいる
「貴方の結界は完璧でしたよ…有昭田鉢玄さん?」
鉢「ワタシの名前も知ってるんデスか?」
「こんなに素晴らしい結界を張るのは鬼道を専門とする方だと思って…この8人の中で鬼道衆の方は一人だけでしたから」
ニッコリと笑うサラと自分の鬼道を褒められた事も加わりハッチは頬を染める
「私がココに来るのは想定外。にも関わらず皆さん総出で結界まで張る周到さ…ココがホームってとこですか」
「お~見事やな♪で、結界張ってまでココに連れてきた理由は解ってんか?」
「ん~多分…私が貴方達にとって危険因子か意にそぐわなかったら殺す?とか」
「正解……オマエらどうや?今殺しとくか?」
平子は仲間の方に問いかける
久「殺すつもりないくせに~」
羅「別にいいんじゃねえか?」
ひ「がぁ!!何もかんも筒抜けやないか!!オマエのせいやぞ真子ぃ!!!!」
頷く周りとは反対にひよ里は認めるのが悔しいのか平子にやっかむ
「ならひよ里は認めんちゅうことやな―――」
ひ「このハゲェ何勝手に決めつけとんねん!!ウチは何もゆうてないやろ!!」
ひよ里は話が終る前に平子に飛び蹴りを喰らわす