第20章 ~拾半~EIGHT2
「…ありがとうございます。でも一人じゃないですよ?私には支えになってくれている人が沢山いますから…」
「それは一護達の事言ってんのか?」
「勿論♪彼等が仲間だと思ってくれている以上に私も仲間だと思ってるんですよ?」
その言葉に平子はため息を吐く
「はぁ…ιなんやさっきの見とったんかいな。ならしゃあない、姫さんの事話して貰った以上コッチも筋通さんとアカンな...オレらは【破面の軍勢】ヴァイザードや。オレらと同じく虚化出来る一護を仲間に引き込む為ここにやって来た」
「教えてくれてありがとうございます」
私は頭を下げると歩き出した
「は?…っておい ちょぉ待てぇ!!ドコ行くんや?」
「ドコって…話が終わったから帰ろうと思って…」
「いやお前何も聴いとらんやろ!?オレの仲間の事とか―――」
「貴方を入れて8人でしょ?」
私の言葉に真子は一瞬目を見開くと、声のトーンが下がる
「オレ…人数の話した覚え無いんやけど」
「さっきの女性…猿柿ひよ里さんの名前を聴いて思い出したんです。調べていた文献で見た名前だと…そうですよね元五番隊隊長の平子真子さん?」
「そうか…オレらん事知っとるんやな。やからひよ里の名前聴いた時から敬語なんか」
「だって歳上の人には敬語でしょう?」
「なら何で付いてきたん?あの時点で確信してたんやろ?」
「私の事を話しておきたかったし……貴方達がハメようとしているのに気がついてしまったから」
ニコッと笑う私に目を丸くした真子は、そのまま口角を上げニヤリと妖笑った