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月に泣く~BLEACH~

第20章 ~拾半~EIGHT2


そんな様子を無視するかの様にサラは話し出す


「それ斬魄刀ですよね?…貴方達は何者なの?」


「そないなもん聞かれてサラっと教える思ってんのか?」


「………」


「猿柿ひより」


「え?」


「え?じゃないわ!名前や名前!あんたも名乗り」


突如、自己紹介を始めたひよりに戸惑いながらもサラは名乗る


「ふん。大層な名前やのぅ うらやましいのぅ こらぁ…しかもデカイおっぱいにサラッサラの髪しやがってほんまムカツクのぅこの女」


「普通に僻みやろ」


平子が呟くとひよりの鉄拳が平子の顔面に入る


「まぁええわ。アンタに教えることはなんも無い。アンタは…」


ひよりは背負っていた刀に手をかけた


「―――!!!」


「ここで死に!!」


その瞬間ひよりの目つきが変わりサラに斬りかかる


「ひより!!!」


だがサラはいとも簡単にひよりの手首を掴み攻撃を制する


「何や...素手やと?」


「斬魄刀はこんな事に使うものじゃないですよ」


驚きを隠せないひよりを平子は後ろから抱き抱えた


「な…真子!!コラァ離せハゲ!」


「アホか!!オレらの狙いは一護やろ?まだ他と騒ぎ起こさんでええ…」


その言葉にひよりがポツリと呟いた


「うち嫌いや人間…」


「わかっとるわ」


「死神も嫌いや」


「わかっとる…せやからもうちょい待て言うてんねんボケ」


大人しくなったひよりを下ろすと平子はサラに向き直った


「すまんのう…手ェ出してしもて」


「…大丈夫」


「…お前何者や?さっきひよりは手加減してなかったで?」


「……私の事を話すには貴方達の事も話して貰わないと」


真剣な顔のサラに平子は頭を掻くと軽くため息を吐いた


「……ひより先帰っとけ。場所移そうか」


サラは頷くと平子に付いていった

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