第20章 ~拾半~EIGHT2
オレは“仮面の軍勢”
オマエの同類や
オレらんとこへ来い一護
オマエはそちら側にいるべき
人間やない――
「――チッ…」
一護は朝、学校に着いてから昨日真子に言われたことが頭から離れないでいた
私はそんな一護の背中をジッと眺めていた
やっぱり昨日から一護の様子がおかしい…
一護と一緒にいた霊圧は一護曰く平子真子のモノ
斬魄刀を持つ死神でない男
彼は一護に一体何をしようとしているのか―――
その時、教室のドアが開いて織姫が元気よく入って来るのと同時に平子も入って来る
「おっはよぉサラちゃん!黒崎君!」
「おっはよぉサラ、一護君!」
(平子!?普通に登校してきやがった…)
「おはよ織姫に真子…」
「おぉ―!ちゃんと名前覚えてくれてんやな!!」
笑顔で答えた私の傍に歩み寄りると真子は私に抱きついた
「ちょ…人前で抱きつくのは―――」
そんな中、一護は静かに席を立ち私と真子の間に割り入ると真子の胸倉を掴み歩き出した
「……ちょっと来い平子」
いつもの冷静な一護と違い真子を連れ出したことにクラス中驚いていていた
「一護……」
私は二人の姿を暫く見送っていたがその後をついていった
普段の私なら決してしない行動に織姫達はただただ驚いていた