第19章 ~拾~EIGHT
「…平子には近付くな」
「…どうしたの急に」
「(自分が解ってねぇのにあんま話せねぇよな…)…アイツ斬魄刀持ってたんだ。でも死神じゃねぇみたいだし…」
「斬魄刀?それって…」
「オレにもよく解んねぇけど注意するにこした事ねぇだろ?」
「そうね…でも平気だと思うわ」
「は?」
「ん~…なんとなく?」
「...アイツと何かあんのか?」
一護は気にも止めないサラに少しムッとする
「何もないけど…気になるの」
「……気になる?」
その言葉に一護は次第にイラついてくる
「初めて会ったのに…何でかしら?」
その瞬間、一護の怒りは最高潮に達し手首を掴むとそのままベッドに押し倒した
「…そんなに平子が気になるか?」
「え...?」
「アイツの事好きなんじゃねぇの?」
「一護…言ってる意味が解らない。そこをどいて」
「アイツが抱きついてもコンが押し倒しても何も言わねぇのにオレは嫌なのか?」
「何言って…――!?」
突如、一護はサラの唇を自分の唇で塞ぐ
「ちょっ…一護ッ…んぅッ!?」
一護はサラが口を開いた拍子に舌を割り込ませると、逃げる舌を絡めとり深く長い口付けをする
「やっ…一護っ…ぁん」
拒もうと一護の胸を叩くが意図も容易く腕を取られ、頭の上で拘束され自由を奪われる
「待って...私別に真子の事なんて…」
「アイツの名前なんて出すんじゃねぇよ…」
一護はサラの首に舌を這わせ耳までゆっくりと舐め上げる
「やぁ…///一護やめっ…ぁん」
一護はサラの服の中に手を入れようとする
「お願い一護…もう、やぁ…」
いつもと違う一護の雰囲気に困惑する。サラは生理的に滲み出てくる涙で瞳を潤ませ一護を見つめた
その瞬間、一護は目を見開き我に帰った様にサラから離れる
「……悪りぃ」
サラは上体を起こすと一護を抱きしめた
「ごめんなさい…一護が心配してくれてるのにちゃんと話聞かなくて…」
「いや…オレこそこんな事してゴメン…」
「ううん…」
一護は複雑な気持ちからも許してくれたサラに胸を撫で下ろすのであった