第19章 ~拾~EIGHT
「コンちゃん?」
「サラさん……♪」
コンは口を尖らせサラに顔を寄せていく
そしてもう少しで唇が触れそうな時、窓が開いた
「今戻ったぞ~。何かスゲー霊圧感じたんだけどコンお前何か気づ………」
一護はその光景に固まる。何故か自分の部屋にサラがいて裸の自分(コン)に押し倒されている
「あら~一護さん…これはですね~…ι」
「何しとんじゃーー!!!!」
「ギャーー!?つい出来心で…ってあーー!?やめ…―――」
冷や汗が止まらないコンを蹴り飛ばし一護は自分からコンを抜き取った
そしてぬいぐるみに戻す事無く引出しに突っ込み鍵をかける
一護の一連の行動に私は呆気に取られていた
「一護…?」
一護は人間に戻ると焦った表情で私の肩を掴む
「サラ!!アイツに何かされたか!?」
「ぇ…大丈夫…」
その言葉に一護は座り込み大きなため息を吐く
「はぁ…良かった…って良くねぇ!!何でサラがココに居るんだ?」
「虚にコンちゃんが襲われてケガしたから治療してて…」
「じゃあ感じた霊圧は虚だったのか?それにしちゃ何か違う気が…」
「(本当は一心さんなんだけど…)気のせいじゃない?」
「そうか?ってアイツ勝手に抜け出しやがって…ありがとなコンの奴助けてくれて」
「ううん…いいの?コンちゃん戻さなくて」
「ああ。折角入れてやったのにあんな事しやがって…本当に何もされてねぇんだよな?」
「するも何も…コンちゃん久々に人間になれてはしゃいじゃっただけだもの」
「いや…ι仮にも裸の男に押し倒されて何か思わねぇ?」
「前にも言ったでしょ?目的が違うから…コンちゃんは私が好きなんじゃなくて女の子が好きだから」
サラはそう言ってクスクス笑う。それを見た一護は昼間の事を思い出した