第19章 ~拾~EIGHT
「い…一撃かよ…無茶苦茶強いじゃねぇか。こいつがほんとに一護のあの馬鹿親父なのかよ…」
一心は振り返るとサラの前に歩み寄る
「手を出さないでくれてありがとな。あと、コンも助けてくれて」
「いぇ…やっぱり死神だったんですね」
「まぁ…な。二人共怪我してねぇよな?」
「あっコンちゃんが少し…」
「いや…大したこと無いし」
「ならサラちゃん、ウチで手当してやってくんないか?大したことないっつってもアイツが帰って来て自分の体が傷だらけじゃ可哀想だろ」
私はその言葉に口元を緩ませ頷くとコンを連れて家に向かっていく
「あっサラちゃん!!」
「はい?」
突然止められ私は不思議そうに振り返る
「そういやまだ言ってなかったな…お帰り」
「一心さん……ただいま♪...あっ、さっきの一心さんすごくカッコよかったです!昔好きだった人のコト思い出しちゃった♪」
「それは嬉しいね...でもオレはダメよサラちゃん、オレには愛する真咲がいるんだから❤」
その言葉にサラはニッコリ微笑むと家の中に入っていった
「さてと…」
一心は呟くと後ろから近付く人物に向き直った
「討てましたか?敵…」
「来てたのか...浦原」