第19章 ~拾~EIGHT
その途端に教室中から悲鳴や叫びが上がる
「なんやえらい人気やなぁ~そんな姫さんの名前は?」
「ぇ…ハルカサラ…」
「サラね…」
「平子っ!!オマエサラから離れろよ!!」
一護はサラから平子を離そうとするがガッチリと抱きしめている為に離れない
「何なん黒崎くん、関西人のスキンシップやないの。邪魔せんといてや」
「平子くん…皆見てるから離して?」
サラが平子の胸を押すと互いに目が合わさる
「(ほんまに顔といい体といい声といい完璧やな…)……なら名前で呼んでくれるんやったら離したるわ」
ニッコリ笑う平子にサラは少し目を丸くするもクスクスと笑いだす
(おっ///)
そんなサラの仕草に平子だけでなくクラス中が頬を染める
「名前で呼んで欲しかったらそう言えばいいのに……よろしくね真子♪」
「あ…あぁ///よろしゅうな♪」
平子はやっとのことでサラから離れる
竜「サラ…アンタ凄いねι」
「え?何が?」
竜「色々と…(男の扱い方とか小悪魔なこととか)てかアンタも今ので一気に敵作ったわよ?」
「あかん!!どないしよ~転校生は初日が肝心やのに!!」
そんな皆の前でおどける平子に教室から笑いが起こる
唯一、一護だけは眉間に皺を寄せて不機嫌な様子だった
(平子真子…どこかで聴いた事がある名前…どこだっけ?)
私はどうしてもその名前が思い出せないでいた