第19章 ~拾~EIGHT
再び空座第一高等学校
「みんな聞けぇ!朝話してた転入生が来たので紹介しまぁす。はい自己紹介して」
黒板には何故か左右反転文字で[平子真子]と名前が書かれている
「助平の“平”に、小野妹子の“子”、真性サドの“真”に辛子明太子の“子”で平子真子です!よろしく~♪」
「おい平子くん平子くんι逆!逆!」
越智は黒板に書かれた鏡文字を指摘する
「上手い事書けてるやろ?俺得意なんです。逆さま♪」
「あーそうかい。んじゃぁ席はえぇっと…」
「あー先生!オレ可愛いギャルの隣がイイですぅ!」
さき程上空で一護を見下ろしていた人物―――平子真子
その事に気がついていない一護は石田の事を考えていた
(石田すぐにまた戻んじゃないかと思ってたんだけどな力…そう簡単でもないか)
ぼんやりとしていると一護の隣に平子が座る
「ん?」
「お隣さんやなぁ。仲ようしてやぁ。黒崎君」
「あ…あぁよろしくな」
そして後ろにも挨拶をしようと平子は振り返るとそこにはサラの姿
(この子は…朝、黒崎一護とおった子やな…遠目からじゃ判らんかったけどめっさ美人やん!!あの様子じゃ黒崎一護の想い人っちゅうトコか…)
「あ…あの…」
「ああ、見つめてスマンな。君めっちゃええなぁ?個人的にも仲良うしたいわ♪」
「おいっ!?何言って…」
サラに顔を近づける平子に一護は危機感を覚え止めようとする
「平子…真子?貴方の名前、平子真子って言うの?」
「サラ?」
「そやけど…?」
「私達ドコかで会った事…ない…?」
「いや初やと思うけど?」
「そう…ごめんね私の勘違いみたい」
そう言って微笑むサラに平子は少し目を見開くと口元を緩ました
「ってそう言ってオレの事誘ってんやろ?大胆やな~♪」
平子はそう言いながらサラに抱きついた