第18章 ~玖半~UNTIL2
サラは喜助を見つめ話を続ける
「……追放されて気付きました。尸魂界から穿界門に入った後、門に触れたら弾かれたんです
…追放された者は穿界門を潜る事は出来ない。いくら喜助さんが造ろうとも…」
「はぁ……追放されてッスか…そうです。アタシは穿界門を潜る事は出来ない。どう足掻いてもね。何も出来ないんスよ…」
「今はそうかもしれないけど未来は判らないわ。過去よりこれからどうするかでしょ?私も手伝うから…」
「ありがとう…」
喜助は柔らかな笑みを浮かべるとサラを抱きしめる
「喜助さん…私ずっと寝ててお風呂入ってないから…」
サラが身を捩ると喜助は腕の力を強める
「大丈夫…寝てた間体を拭いていたし...それに凄くいい香りスッよ」
「それって喜助さんが!?」
サラは思いきり喜助の肩を押し喜助を離す
「えー何なんスか?アタシが拭いたらいけないんスか?」
すっかり元に戻った喜助にサラはため息を吐く
「……ιもういいです」
サラは再びベッドへと戻ると目を瞑る
「怒っちゃいました?やだなぁアタシが拭いたのは顔だけで後は雨ですよ~」
「…………」
「サラさん…一つ聴いてもいいッスか?」
目を閉じたままのサラに喜助はそっと問いかけた