第18章 ~玖半~UNTIL2
その日の夜、私は部屋を抜け出すとある場所へと向かう
「浮竹隊長…夜分にすみません…お話があります」
「ハルカ?その格好は…」
サラは現世の服に斬魄刀を持っている。浮竹はその格好で何故自分の所に現れたのかを悟る
「行くのか……何も今でなくてもまだ日数は残ってるぞ?」
「…決めたんです。お願い出来ますか?」
「ハルカ………解った、すぐに穿界門の手配をしよう」
儚く笑うサラに浮竹は深いため息を吐くともうこれ以上何も言えなかった
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穿界門の前に着くと伝令を受けた隊長や副官達が集まっていた
「皆……」
乱「浮竹隊長が知らせてくれたのよ…黙って行こうとするなんて水臭いじゃない!!」
「ごめんね。こんな時間だし急に思いたったから…」
修「まだ4日もあるのにどうして…」
「皆にも逢えたし楽しく過ごせたから...」
恋「ならまだコッチに居たっていいんじゃねぇか?」
ル「そうだ!!まだサラと話たい事が山ほどあるのだ。楽しいなら…」
浮「やめろ朽木。だから行くんだ」
ル「浮竹隊長!?」
浮「ハルカは楽しいからこそ早く去る事を決意したんだ。これ以上欲が出ない様に…」
その言葉に暗い表情を浮かべる皆に私は焦りを感じる
「やだ…皆が落ち込む必要なんて―――」
京「そうだよ~?そんな顔してたらサラちゃんが悲しむよ?ここは笑って見送ろうじゃない」
「春水さん…」
春水さんが片目を瞑り笑顔で私に頷いてくれたお蔭で、私に笑顔が戻り、皆も笑顔を見せてくれた