第18章 ~玖半~UNTIL2
次の日私は春水さんの元を訪れた
「春水さん!」
「やあ、来たねサラちゃん。先に始めちゃってるよ~♪」
春水さんの手には酒瓶と猪口。既にほろ酔いの様だった
「フフッ…結構呑まれてるみたいですね」
「まだまだイケるよ~さぁサラちゃんこっち座って!!呑もう♪」
私は春水さんの隣に腰を下ろすと猪口を受け取り酒を酌み交わす
「おや?前より弱くなったんじゃない?」
「現世では学生ですからお酒も自然とたってますからね」
「サラちゃんの学生姿!?それはそれは可愛いんだろうねぇ…僕も見たいなぁ♪」
「……いつか機会があれば」
サラは少し困った様に笑う
「……サラちゃん、無理して笑わなくてもいいよ?」
その言葉に一瞬サラ目が泳いだのを京楽は逃さなかった
「サラちゃんどうして一人で抱え込んじゃうの。悲しい時に笑うのはいい事だけど何にでも使ってちゃダメだ」
「そんなつもりは…」
京楽は酒瓶を置くと頭を掻いた