第18章 ~玖半~UNTIL2
サラは修兵に引かれ修兵の自室へと連れて来られた
「修兵?……手痛い…」
サラの問いかけにも修兵は黙ったままで手を放す様子は無い
「…どうしたの修兵…大丈夫?」
サラが優しく問いかけると修兵はサラを引寄せキツく抱きしめる
「ムカつく……他の奴に触らせんじゃねぇよ…」
「……修…兵?」
「やっと触れられると思ったらまたお前は居なくなっちまう…オレはもう信頼する人を失いたくない…」
微かに震える腕にサラは六車と東仙を思い浮かべる
「確かに…私はもう此処には居られない。でもね、生きてる限り心は繋がってるわ。私は修兵を想い続ける…心の中にいるって修兵が教えてくれたのよ?」
「…何でお前はそんなに笑ってられるんだよ…理屈では解ってんだ。でも気持ちが追い付かねぇ…」
修兵の気持ちにサラは胸が締め付けられ今にも泣き出しそうになるのを必死に堪える
「……ごめんね…私はありがとうしか言えない…」
サラは修兵から離れると自ら自分の胸に修兵を抱き寄せた