第18章 ~玖半~UNTIL2
一護達が帰った次の日…
乱菊は窓の外を眺めてある人物の事を考えていた
もうちょっと捕まっとっても良かったのに―――
「(…あんたのそう言う処が嫌いなのよ)ほんとバカみたい…」
「誰がだ?」
突如、冬獅郎が背後から声を掛ける
「うおおぅξび…びっくりしたぁ~ 危うくおっぱいこぼれるとこだったじゃないですか!!」
「どういうビックリの仕方だι…お前に客だ」
「あらサラいらっしゃい♪アンタがお客?」
「こんにちは乱菊。お客さんはあっち…」
サラが振り向くとイヅルが気まずそうに入口に立っている
イヅルはギンに桃に手を出さないと言われ従い、乱菊に刀を向けた事を謝りに来た
「吉良…」
「あの……松本さん…」
酷く落ち込むイヅルを見て乱菊はフッと笑みを溢す
「何シケた顔してんのよ。酒でも呑んでく?」
そして酒を酌み交わしているとイヅルが重い口を開く
「松本さん…あの時は…」
「ん?いいよ、もうやめよ」
「ですが…」
「確かにアンタは私に本気でかかって来た…でもね…私ケガ一つしなかったし~♪」
「なっ!?」
ケラケラと笑う乱菊にイヅルはショックを受ける。だがまたすぐに俯いた
「だからもういいんだって」
「でも…」
「アンタもしつこいわね~!!サラからも何か言ってよ!!」
「サラはオマエらが争った理由知らんだろうが」
「だって隊長~、吉良は昔からサラの言う事は聴くんですもん!!ほらっ何か言って!!」
サラは乱菊に急かされイヅルを見るとイヅルはソッと目を合わせる
「んー…よく解んないけど乱菊が良いって言ってるし、イヅルは悪いと思ったから会いに来たんでしょう?
それに会って話せば何でも解るって訳じゃないけど会えなくなったら何も解らないんだし……」
そう言うサラは少し悲しげに笑う。それを見た乱菊とイヅルは同じ人物を思う
「……そうですね」
イズルもまた、悲しそうに笑い酒を一口呑んだ