第17章 ~玖~UNTIL
「お―――す」
「なっ…何してんだよ!?」
やちるを背負った剣八がサラを後ろから抱きしめていた
「お早う御座います隊長。…何してンスか?」
「よぉ一角。いやなに、やけにいい女がいると思ってな」
「け…剣ちゃん…重いι」
「サラおはよー♪」
「お早うやちる♪ね、二人共重いからどいてくれない?」
「ムリ~だって剣ちゃんサラのコト大好きだもん♪」
「剣ちゃん…どいて?」
私が剣ちゃんに顔を向けると剣ちゃんはニヤッと笑った
「じゃあオレの女になるか?」
そう言うと着物の袂から手を中に入れようとする
「ちょっ…剣ちゃ―――」
私が抵抗しようとした途端、一護が私を剣ちゃんから剥がす
「おいっ!!子供の前で何やってんだよ!?てかサラに手ェ出すんじゃねえ!!」
「…あン?何だ元気そうじゃねぇか一護。傷はもう良いのか?」
「お?おう…お陰様でもうバッチ―――」
その瞬間、一護の持っていた木刀が斬られふき飛ぶ
「そうか…そいつァ何よりだ。そんじゃぁ遠慮無くテメェと戦れるってこった!!」
一護は身の危険を感じ私を抱えると勢い良く窓から逃げ出した
「テメェ!!待てこら一護!!」
そんな様子を遠目で見ている人が二人…
弓「やれやれ…騒々しいね。毎度のことながら」
射「あの一護ゆうんが十一番隊に顔出すようになってからは特にの。ええこっちゃ、静か過ぎるより大分良いわい」
弓「ていうか鉄サンもなんで普通ににウチに馴染んでんですか…狛村隊長はどうしたんです?」
射「いや…それがの、ウチの隊長さんしばらく一人になりたいんじゃげな…」
――――――――
その頃狛村は東仙の友の墓に来ていた。其処へ修兵が現れる
「狛村隊長…東仙隊長はまたここへ戻ってくるでしょうか…?」
「無論だ。儂らの手で東仙の眼を覚まさせてやろう…」
信用していた人を失った傷は
あまりに大きかった――