第17章 ~玖~UNTIL
暫くたって一護はおもむろに口を開く
「…用事は済んだみてェだな…そうだルキア、浮竹さんが明後日にでも現世に繋がる門を開けてくれるってよ!」
「そうだな…貴様には一番に言わねばと思っていた…私は...尸魂界に残ろうと思う」
少しの間を開けて、一護はニカッと笑った
「そうか…そうだよな。本来お前が居るのはこっちだもんな」
「…ありがとう一護」
その言葉に一護は口角を上げ不敵な笑みで返した
「サラにも礼を言わねばな。私のみならず兄様も救ってくれた…ありがとう」
「私が勝手にした事だから」
微笑むサラにルキアは少し困った顔をする
「先程…浮竹隊長から聴いたのだがサラは現世に行かねばならぬそうだな…私だけ…此処に残っても良いのだろうか…」
「お前なぁ…自分で決めたんだろうが。何揺らいでんだよ。お前はこっちの人間だろ?」
「しかし…サラだってこちらの者だ。それなのに自分だけ…」
「…良かった」
「え?」
突然の言葉にルキアは疑問符が浮かび首を傾げる
「ルキアが自分でそう決めたなら、自分で残りたいって思えるようになったんならいいんじゃないかしら。…それでいいのよ」
「サラ…ありがとう」
ルキアの晴れ晴れとした表情を見てその感情を理解した私は、ニッコリと微笑んだ