第17章 ~玖~UNTIL
浮「ど…どういう事ですか元柳斎先生!!ハルカに何の罪があるというんですか!?」
山「……罪があるとするならこの尸魂界の掟といった処かの…」
冬「掟…だと?」
白「…………」
山「そうじゃ。尸魂界の司法機関である中央四十六室が殲滅され新たに構築するまで総隊長である儂が全ての実権を握る事になる。その結果が旅禍の放免じゃ」
卯「…おっしゃる意味が解りかねますが…」
山「御主等は忘れた訳ではあるまい…四十六室の決定は如何なる事があろうと覆す事は出来ん!!」
「「「――――!!!」」」
その言葉に隊長達は言葉を失う。その事実今までかつて罪人の処罰が変更になった事は無かった
山「サラが行方を眩ました時、残された血液の量から死んだものとされた。そして四十六室の出した見解はこうじゃ…
零番隊隊長ハルカサラは同隊の全隊士を殺害の後、警軍に暴挙を働き逃走…そして自害と。御主等も把握しとる筈じゃ」
京「…それで?」
山「異例じゃが隊長の謀反と言う事で本人不在のなか罪状と処罰が決定した…隊長の地位の剥奪、そして尸魂界からの永久追放…これは儂しか知らぬ事じゃ」
剣「だが実際は本人は生存…その内容だって事実無根...四十なんちゃらが死んだなら決定も何も関係ねぇだろが」
白「今は総隊長殿が指揮官…掟に囚われる事もなかろう」
京「そうだよ山じい、そんなんでしょっぴかれたら命がいくらあっても足りないよ…」
山「ならば問おう…サラの罪状を無きものにという者はどれくらい居るのか」
山本のその言葉に全ての隊長達が挙手する。剣八やマユリさえも異論を投げる光景に私は小さく息を吐いた
「……皆様…もう結構です。私が零番隊だから…そうでしょ?」