第17章 ~玖~UNTIL
中へ入ると全ての隊長格が揃っていて私はこの瞬間にずっと自分の中にあった疑念が確信に変わった
「…このような格好で失礼致します」
山「いや、構わんぞ。ちゃんと表立って話すのは久しぶりじゃのサラ」
「そうですね、あの時以来ですからもう二年になりますね…」
山「旅禍や四楓院から話は聴いておる…じゃが今一度、御主の口から事件の真相を話してくれんかのう?」
「…解りました」
そして私は零番隊抹殺の真相を話す
山「成程…記憶を失っておったのか。真実が判った以上、儂等は御主に謝らねばならん」
すると突然、隊長達が私に向かい頭を下げる
「お辞めください!!全ては私が真実を話さなかったから…謝るのは私の方です!!」
私は声を荒げると膝を着き頭を下げる
浮「ハルカ!?」
「理由はどうであれ昔も今もあなた方を混乱に陥れたのは全て私の責任です…お咎めは私が受けます。ですから―――」
すると頭をポンポンと撫でられ私は頭を上げる
京「頭を上げてサラちゃん…何でサラちゃんがお咎めを受けるの?」
浮「旅禍の皆は大丈夫だ。さっき隊首会で無罪放免と決まったからな」
私はその言葉に目を丸くしてじいを見つめる
山「うむ。瀞霊廷の侵入や器物破損などの暴挙は計り知れないが結果的に我々を救う形になったからのう…」
「…その寛大な御心に感謝致します」
私は立ち上がるとじいの近くまで足を進める
浮「ハルカ?」
「山本総隊長…貴方はこの事を伝える為に私をお呼びした訳ではないでしょう?」
山「気付いておったのか…」
二人のやり取りに周りが少しざわつく
京「…山じい僕達何も聴いちゃいないんだけど」
山「……黙って話を聞け」
いつもより凄みを見せる山本に一瞬にして空気が変わる
山「サラ…御主どこまで勘づいておる…」
「……私の罪について―――」
その言葉に隊長達は言葉を失った