第17章 ~玖~UNTIL
私の表情を見た一護は何故か途端に焦り出す
「いやっサラを困らせたい訳じゃなくて…」
「え?どうしたの一護、そんなに慌てて」
「お?…いや…何でも…」
自分の見間違いだったのかサラの表情はいつもと変わりなく一護の頭には疑問符が浮かんだ
「一護、そこの羽織取ってくれる?」
「これか?……って危な…」
サラは羽織を受け取ろうと立ち上がると足元がふらつき倒れそうになるのを一護が支えた
「一週間も寝てたから体力落ちてるみたい」
笑いながら話すサラが心配になり一護は羽織を着せるとサラを抱き抱える
「え?ちょっと一護!?」
「一番隊舎だろ?危なっかしいからオレが連れていく」
「……ありがとう」
「お…おう///しっかり掴まってろよ!?」
微笑むサラに少し顔を赤らめながら一護は瞬歩でサラを一番隊舎まで運んだ
そして隊首室の前でサラを下ろす
「どうもありがとう一護」
「いや、どうってことねぇよ。お前随分軽くなってるし…ここで待ってるから話終わったら飯でも食おうぜ!!」
「うん…そうね。じゃぁいってきます…ハルカサラ参りました!!」
サラはそう言い放つと扉を開けて中へと入っていった