第17章 ~玖~UNTIL
「や…どうしたの…」
私は思わず顔を逸らすが、白哉は優しく顎を掴み引き戻す
「目を逸らすな…私だけを見ろ…」
「…白……哉…」
そして白哉の顔が段々と近付き唇が触れ合いそうな距離まで来た時部屋の扉が開く
「サラ、ココに朽木隊長が居るって……朽木隊長!?な…何やって…////」
「恋次か……何だ?」
突然現れた恋次に動じる事もなく白哉は私を抱きしめたまま話す
「何だって…今日の退院の手伝いしに来いって言ったのは隊長で…って何でそんな事してるんスか///」
「れ…恋次、違うのこれは…」
「…邪魔をするな…」
「邪魔って…ι白哉…もう戻った方がいいわ。午後から隊首会でしょう?恋次、白哉を連れていって?」
私は白哉を離し恋次に告げる
「…自分で戻れる…」
白哉は眉を潜めると部屋を出ていった
「隊長って…ガキみてぇ」
「ね。昔からたまにああなるのよ…人恋しいんじゃない?」
「いや…それは違うι」
恋次はいいもん見たと病室を出ていった。そして私は深くため息を吐くとベッドに顔を伏せた
「………白哉のバカ…緊張するじゃない…」
私は暫くの間、顔を伏せたままだった
そして午後になり一番隊舎に行く準備をしようと起き上がると、扉が開いて一護が入ってくる
「お?どっか行くのか?」
「ええ、総隊長に呼ばれてね」
「なんだぁ?サラは病み上がりなんだから用がある方が来いよな!!」
「ふふ…大事な話みたいだし」
「大事…そっか、こっちに残んだな…」
一護は淋しそうに笑う
「まだそう決まった訳じゃ無いわ…」
「だって誤解が解けてサラが現世にいる理由も無いんだろ?起きた早々呼ばれるならそれしかねぇじゃねえか」
「…分からないわ…そんな事…」