第16章 ~㭭半~LIMIT2
お仕置き…その言葉にサラは目線を上げる。そして藍染と目が合った瞬間、サラはその場に押し倒された
「なっ……!?」
「おいっ!?何してんだ...サラを離せ!!」
サラは抵抗しようとするが、藍染はサラの肩口を押さえ覆い被さり身動きが取れない
「この体勢……そそるな」
妖艶に微笑む藍染にサラは抵抗と言わんばかりにキッと睨む
「そんな顔をしても男を煽るだけだ」
藍染は妖しく笑ったままサラの左肩の傷口に手を差し込んだ
「あああぁぁぁ!?」
「サラッッ!!」
「いいね…苦痛に歪み苦しむその姿さえも美しい…」
そんな姿を見た藍染は笑みを深くしながら手の力を増した
「ああぁぁぁぁっっ!!!」
「藍染!!!やめろ…もうやめてくれ!!!」
動けない自分に憤りを感じながらも一護達は叫ぶ事しか出来ない。そして辺りに紐が切れる様な嫌な音が響いた
「もしかして…」
「筋を切りやがった…」
「な…何て事を…」
その光景に周りの皆は顔が青ざめて言葉すら発せない
筋を切られたサラは手の力を失い持っていた崩玉が地面へと転がる
「よしよし…いい子だね」
藍染は崩玉を拾うとサラの頭を優しく撫でる
サラは肩で息をしながら虚ろな顔で藍染を見る
「ハァッ…ハァ…」
激痛で意識が遠退きそうになりながらも目線はしっかりと藍染を捉え、そのうち生理的な涙が零れの頬を伝って地面に落ちる
「本当に君は...流す涙まで美しいな…」
藍染はそう言うとはサラの上体を起こし頬を伝たう涙をゆっくりと下から上へと舐めとった
「ん……ハァ…」
サラは抵抗する気力も無く藍染の成すがままとなっている
その妖艶とも猟奇的とも言える藍染の行動に辺りは恐ろしさから静けさを増していった