第16章 ~㭭半~LIMIT2
藍染はサラと刀を交えたまま話す
「それだけじゃない…斬魄刀も持たずに単なる脇差でよく僕の太刀筋を止めるもんだと感心しているんだよ」
「霊力を込めれば何とでもなるわ…何故ここまでするの?彼はもう動けないのに…」
「まだ息があったみたいだからね。苦しませるのは忍びないだろう?」
「変な所で義理堅いのね…」
突如サラの脇差から電流が走り藍染は後ろに飛び退く
「いきなりご挨拶だね。それは綴雷電かな?詠唱無しで扱えるのか。なら此方も鬼道といこう…縛道の六十ニ【百歩欄干】」
藍染の手には無数の欄干が現れ次々にサラに目掛け投げつける。それをサラはいとも簡単に避けていく
「破道の五十八【闌嵐】」
サラが発した直後、藍染の周りに竜巻が現れ藍染は空中に巻き上げられる
そしてすぐさまサラは印を結んだ
「縛道の六十三【鎖条鎖縛】」
東「藍染殿!!」
すると太い鎖が藍染の体に巻き付き自由を奪うと地面へと叩きつける。それによりもの凄い轟音と砂煙が辺りを舞う
「あの藍染相手に……」
「すまぬ...サラ……?」
サラはルキアを離れた場所に移すと再び砂煙に近付いていく
「…捕まえたんじゃ…」
「まだよ…」
その言葉通り砂煙が晴れると捕らえた筈の藍染は居らず鎖が落ちているだけであった