第15章 ~捌~LIMIT
時として同じ頃、
「東仙隊長…何でこんな処に…」
藍染との会話に登った渦中の男はルキアを抱えて逃げる恋次の前にいた
恋次の問いに何も語らない東仙は布を取り出すと二人に向かって投げる
「何だ!?」
―――――――――
「…最後に誉めておこうか。検査の為に最も長く手を触れていたからとはいえ完全催眠下にありながら僕の死体にわずかでも違和感を感じたことは見事だった…卯ノ花隊長」
「…私も最初は気付きませんでした。いえ、気付く事さえ出来ませんでした」
「ほう…なら何故判った」
「旅禍のある方に。これは偽物であると…」
「…それは興味深いね。だがそれももはや過ぎた事…さようなら。君達とはもう会う事もあるまい」
その瞬間、藍染達は突如現れた布に包まれ姿を消した
それと同時に一人の人物が飛び込んで来る
「貴女は…」
「藍染…藍染隊長は!?」
「…たった今此処を去りました」
サラはすぐに立ち去ろうとしてそこの光景に動きを止めた
「……冬獅郎……桃…」
「私が此処へ来た時にはもう…」
卯ノ花と勇音は暗い影を落とす