第15章 ~捌~LIMIT
藍染は卯ノ花の見解の相違点を説明する
「まず一つ目に僕は身を隠す為にここへ来た訳じゃない。そしてもう一つ……これは"死体の人形"じゃあ無い」
そう言って藍染はもう一人の藍染を掲げて見せる
勇「…い…いつの間に…」
一体何処から現れたのかそれを見た卯ノ花と勇音は驚きを隠せない
「何時の間に?この手に持っていたさ。さっきからずっとね。今この瞬間まで僕がそう見せようとしていなかっただけのことだ。――砕けろ【鏡花水月】」
藍染が解号するともう一人の藍染は鏡の破片の様に散らばりそこに斬魄刀が現れる
「僕の斬魄刀【鏡花水月】有する能力は"完全催眠"だ」
勇「…そんな…藍染隊長おっしゃったじゃないですか!!【鏡花水月】は流水系の斬魄刀で…霧と水流の乱反射した幻影で敵を撹乱させるって…!実際に私達副隊長を集めて見せて下さったじゃないですか!?」
勇音の科白に嘲笑う藍染を見て卯ノ花は全てを悟る
「成程…それこそが催眠の"儀式"という訳ですか」
「御名答…完全催眠は五感全てを支配する。その発動条件は鏡花水月の解放の瞬間を見せること…
一度でも目にした者は僕が刀を解放する度、完全催眠の虜となる」
「一度でも目に…――!!!」
「気付いた様だね。そう…目の見えぬ者は術に堕ちることはない…つまり最初から――」
正義を愛する盲目の男
「東仙要は僕の部下だ」