第14章 ~漆半々~GO3
その思いがけない言葉に私達は目を見開く
「何…だと?」
「明日じゃと!?それではとても卍解など…」
「へッそうかよ…それなら今日中に片付ければいいだけの話だ!!」
そして一護は修行を再開する。恋次も卍解修得を開始しようとすると不意に私と目線が合った
「オマエ…一護の仲間だな?オレの傷を治したと聞く。不本意だが今となっては感謝するぜ」
「随分他人行儀な言い方ね、恋次…」
私は襟巻きを外す
「なっ!!?……サラか?サラなのか!?」
「久しぶりね恋次」
微笑む私に恋次は思わず飛び付いてくる
「サラ!!生きてたんだな…良かった…本当に良かった…」
「ありがとう。恋次も副隊長になって…成長したのね。でも感動の再会はここまで、恋次…時間が無いんでしょう?」
「あ…あぁ。絶対修得してやるぜ!!」
そう言って修行に入った恋次を横目で見やると私は夜一さんとの話を再開した
「夜一さん…神賜兵装である四楓盾の解放の方法を教えて欲しいの」
「四楓院家に伝わる神具の事か!?じゃがあれは…」
「あれなら双極を破壊出来る…もうルキアを助けるだけじゃいかなくなった」
「どういう事じゃ?瀞霊廷内で何が起こっておる!?」
私は全てを話した
藍染の暗殺、それに加担してるであろうギンの存在、その目的が双極の解放である事を
「だから双極を破壊する…破壊するにはそれしか無いの」
「解った。じゃがあれは一人じゃ使えんぞ。宛はあるのか?」
「…今からその人に会いに行きます」
「そうか…ならこの件は御主に任そう。儂は一護の修行を見届けねばならんからな」
「一護なら必ず間に合うわ。じゃ…時間も無い事だし行くわね」
そして私は夜一さんから解放の方法を聴き、ある人物を頼りに再び瀞霊廷へ向かう