第14章 ~漆半々~GO3
一羽の地獄蝶が冬獅郎と乱菊の元へとやってくる
《隊長並びに副隊長各位に御報告申し上げます 極囚朽木ルキアの処刑の日程について最終変更がありました 最終的な刑の執行は現在より29時間後です これは最終決定です 以降日程の変更はありません》
冬獅郎は伝令を聴くと意を決したように歩きだす
「隊長!!」
「処刑とそれに連なる双極の解放…それが市丸の狙いならこの処刑見逃す訳にはいかねえ。ついて来い松本…処刑を止めるぞ!!」
―――――――
「夜一さん!!」
その頃、私は修行部屋に戻って来ていた
「サラ…処刑の日まで戻らんのではなかったか?」
「お願いがあるの」
「お願い?」
「それは―――」
「こんなとこでコソコソ卍解の練習かぁ?」
私が話そうとする声を遮りある人物が現れる
「なッ…!恋次ッ!?」
「そいつがお前の斬魄刀の本体か?」
修行をしている一護の具象化した斬魄刀を見て恋次は納得した顔をする
「御主…何をしに来たのじゃ?」
「…別に。ちょっと時間が無くなったんでゆっくり修行する場所が欲しかっただけだ」
「…時間が無い…?」
「そうだな…テメェには教えといてやる。ルキアの処刑の日程が変わった。今から29時間後…明日だ!」