第14章 ~漆半々~GO3
私は勉強部屋を出る準備をする
「ここの真上にある双極の丘でルキアの極刑が施行される…それまでに戻るから」
「サラ…気を付けろよ?皆も捕まっちまったみたいだし…」
「ええ……」
そして私は事件の真相を知る為に再び動き出した
丁度その頃、捕らえられていた桃とイヅルが脱獄し冬獅郎はある人物を捜索していた
「やっぱり一緒に居やがったか…市丸」
「…どないしたん?十番隊長はん、そんな怖い顔して」
「日番谷隊長ッ!?」
イヅルは上官のギンと連れだっていた
「やっぱり思った通りだ…こっそり逃がすなら詰めが甘いんじゃねぇのか?」
「おかしな言い方しはりますなぁ?…わざと判るようにそうしはったんやけど」
「…雛森より先にお前を見付けて良かったぜ。アイツが来る前にオレがオマエを殺す!!」
その瞬間、黒い影が冬獅郎とギンの間に割り込む
「雛森ッ!?」
「やっと見つけた…こんな所にいたのね…」
桃は到着するやいなや斬魄刀を抜く
「よせ雛森!!オマエの敵う相手じゃ…――!?」
ギンに向く筈の切っ先は冬獅郎の首筋に掛けられ冬獅郎は驚愕する
「…藍染隊長の仇よ!!私は全てを知ってしまった…藍染隊長が残してくれたこの手紙で!!」
そして桃は藍染が桃に宛てた手紙の内容を語り始めた
《雛森君…僕は瀞霊廷内部での不穏な空気を感じて、調べていたんだ。そしてついに突き止めた。》
「何…だと?!」
「そしてこう続くの…《その悪魔の名は…日番谷冬獅郎》!!!」
藍染の手紙の内容を復唱する雛森はそう叫ぶと冬獅郎に斬魄刀で斬りかかった