第13章 ~漆半~GO2
「な…な…何言って!?」
その言葉に一護は開いた口が塞がらない
「私は後でいいけど...」
「遠慮するな。御主も疲れておるじゃろ、早く回復するにこした事はない」
「でも...私は猫になれないわ」
「サラはそのままで構わんじゃろ。なぁ一護?」
夜一はニヤニヤしながら一護に問いかける
「お…オレに聞くなよ!?」
「いいそうじゃ」
「そう?なら…」
サラの衣服を脱ぐ衣擦れの音が一護の羞恥心を煽る
そしてサラが湯に入ると一護は背を向けこちらを見ようとしない
「……夜一さん、やっぱり私入るべきではなかったんじゃない?」
「なに、少し緊張してるだけじゃ。サラ…一護の残りの傷を治してやってくれ」
「えぇ!?何も今しなくても…」
その言葉に一護は思わず振り返り夜一を見る
「サラはもう少ししたらまた此処を去るからの。時間が惜しい。サラ、構わんじゃろ?」
「え?えぇ…だけど…」
「儂は少し周りの様子を見てくる…頼んだぞ」
そして夜一は湯から出て去り際に一護に囁いていく
「一護…少し間二人にしてやる。これを機会にウブを治すんじゃな(笑)」
そして高笑いをしながらその場を出ていった
一護はダラダラと汗が流れこれからの事を思考巡らせて悩むのであった