第13章 ~漆半~GO2
先に四深牢を出た岩鷲は足を止める
岩「朽木白哉…ッ!」
「岩鷲さん知ってるんですか!?」
岩「当たり前だ…数千年続く朽木家の当主の中でも、歴代最強と言われる男じゃねぇか!!」
「兄様…何故此処に…」
「…懺罪宮で微弱な霊圧を感じて様子を見に来たが…本当に羽虫のようだな…」
白哉の威圧感に押されながらも花太郎は岩鷲の前に歩み出す
岩「な…!?アイツ相手にどうしようってんだよ!?」
「ぼ...僕はルキアさんを助ける為だけにここまで来たんです」
岩「おい…花…ッ」
震えながら進んでいく花太郎に岩鷲は思いを封印し花太郎を追い越して白哉に向かっていく
「岩鷲さんッ!?」
岩「すまねぇ兄貴…仇討ちは後回しだッ行くぜ!!」
しかし岩鷲が攻撃を仕掛けようとした途端、岩鷲の腕から血が噴き出す
「失せろ。私の剣は貴様の如き羽虫を潰す為に無い」
「が…岩鷲さん!!!」
悲痛な叫び声を上げる岩鷲に花太郎は愕然とする
だが岩鷲はその場に倒れる事なく踏み留まると白哉に向き直る
岩「…ま…待ちやがれっ!!」
「…どうやら耳が聞こえぬ様だな。私は失せろと言った筈だが…」
岩「ゴチャゴチャうるせえぞお坊ちゃん…アンタら貴族はどうだか知らねぇがこの程度でビビって逃げるような腰ぬけは志波家の男の中にはいねぇんだよ!!!!」
「……志波…そうか貴様…志波家の者か…ならば手を抜いて済まなかった…貴様はここから…生かして帰すまい」
そう言うと白哉は斬魂刀を抜いた。それにルキアは背筋が凍りつき必死に叫ぶ
「だめです…兄様!!!」
「…散れ【千本桜】」
「―――!!!逃げろッッッ!!」