第13章 ~漆半~GO2
私は四番隊隊舎に着くと霊圧を探り、壁を伝ってある部屋の窓の近くに潜む
中を覗き込むと藍染の死体の前に隊長羽織を着た数人の人物が話している
卯「藍染惣右介、五番隊隊長は逝去されました。聖壁から降ろされた時には既に息は無く…」
東「義骸…である可能性は?」
卯「何者かの眼を欺く為に義骸を使った可能性も考慮に入れあらゆる方面から調べましたが、結果的には"彼の死"という事実を固めるだけとなりました」
東「死の真相を究明するにはこの戦いを終らせる事が一番の近道みたいだな」
そして隊長らは藍染の死体を残し部屋を出ていった
私は好機とばかりに窓から侵入し死体に触れた
「(冷たい…本当に藍染惣右介なのね)……?…これは…」
サラは死体に微かな違和感を覚えさらに調べようとすると突然部屋に卯ノ花が戻ってくる
「貴女は…旅禍が亡き者に何か御用です?もしくは貴女方の仕業…顔を見せなさい」
「……四番隊隊長 卯ノ花烈様。貴女に一つ御忠告を」
「…なんでしょう」
「そこに有るものが必ずしも真実とは限らない」
「…どういう事です?」
「もう一度お調べを」
そう言うとサラは窓から飛び降り姿を消した
卯ノ花はその言葉にふと藍染を見やる
「偽物…?…彼女は一体…」
卯ノ花は窓を見つめるもそこには綺麗な青空が拡がっているだけだった