第13章 ~漆半~GO2
「知ってんじゃねぇか。…おい、女はどこにいる」
「女?何の事だ!!」
辺りを見渡す剣八に一護は眉をひそめる
そんな中、剣八は一角の言葉を思い返していた
―――――
四番隊救護詰所
「テメェがやられるなんてなぁ。…強いのか?」
「強いです。名は黒崎一護。橙色の髪に身の丈ほどの刀を持ち死神の格好をした男です」
寝台に寝かされる一角が、剣八に答える
「…面白れぇ!!んで?そいつに傷まで治して貰ったってのか」
「いえ…これは…」
そう言うと一角は少し頬が赤くなる
「一緒にいた旅禍の女に」
「何だぁ?そんなにいい女なのかよ」
「顔は隠してて見えませんでしたが…恐らく///」
「はっ顔が見えねぇでそれかよ。…そいつは拝みてぇもんだ。強いなら尚更だ!!」
――――――
「お前の連れの女だよ。いい女なんだろ?」
その言葉に一護の霊圧が上がり剣八は妖笑する
「おいおい…その女に惚れてんのかよ。ますます面白れぇ!!十一番隊隊長更木剣八、テメェと殺し合いをしに来た!!!」
その言葉を発した途端、剣八の霊圧が跳ね上がる
「―――!!!岩鷲!花太郎を連れて先に懺罪宮に向かってくれ!オレも後から行く!!」
岩「…わかった!」
岩鷲は霊圧にあてられ動けない花太郎を背負いその場から立ち去る
「…追う気は無いらしいな」
「オレはテメェと殺し合いに来てんだ。朽木なんたらがどうしただの関係ねぇんだよ!!」
「……上等だァ!」
そして一護と剣八の一騎討ちが始まった
一護は戦いのなか瀕死の重症を負うも見事に剣八を撃ち破ったのである
倒れる剣八に今まで傍観していた副官の草鹿やちるが息も絶え絶えな一護にニコッと笑った
やありがと、いっちー♪おかげで剣ちゃんは楽しく戦えました!…出来ればまた、遊んであげてね!」
小さな体で巨体を持ち上げ去っていくやちるを視界の片隅に置きながら一護はゆっくりと目を閉じた
そんな一護の元へと歩み寄る小さな影が一つ…夜一だった
「派手にやられおったな…じゃが更木相手に相討ちとは大殊勲じゃ。儂が死なせはせぬぞ一護…!!」
そして一護を連れある場所へと向かったのだった