第12章 ~漆~GO
「一護はどう?」
地下へ再び戻った私は一護を覗く
「…ひどいです…でも時間をください。一晩で治してみせます」
花太郎の言葉にサラは嬉しそうに微笑んだ。そして翌日、不眠不休で治療にあたった花太郎のおかげで一護が目を覚ます
「……オレ…どうして…」
「動かさないで下さいね?まだ傷塞がってませんから…」
「傷…そうかオレ…恋次と戦って…ルキア!!」
一護は勢いよく起き上がり出口に向かって歩き出す
「一護さん!?一護さん!!」
花太郎が止めようとした瞬間、岩鷲が思いきり一護を殴り一護はまた意識を失う
岩「この程度で倒される奴のどこが大丈夫なんだよ!治るまでおとなしく寝てろ!!」
岩鷲は一護を花太郎の所まで引きずり寝かすと自分も眠りに入った
「花も少し休んで?貴方ずっと寝てないんだから。後は私が看るから…ね?」
「…分かりました。後はお願いします」
花太郎は近くに横たわると幾分もしないうちに寝息を立て始めた。そして私は治療を終えるとその場を立ち去ろうと踵を返した途端に手を掴まれた
「……起きたのね…一護」
「…ドコにいくんだ?」
「調べたい事があるの。だからここでお別れ…暫くしたら合流するから」
「あんなに追手がいるんだぞ?サラ一人じゃ…」
「大丈夫よ。霊圧は消すし逃げ足速いの私♪」
「いや…そうじゃなくてι……調べたい事ってサラの過去に関係があるのか?顔や名前を隠す理由に…」
その言葉に私はまたその場に座ると一護に向き直った