第12章 ~漆~GO
「…お疲れ様……花!!一護の手当お願い出来る?」
「はっ…はい!!」
花に一護を渡すと私は恋次の元へ近寄る
岩「お…おい、そいつ治すのか!?仮にも敵だぜ?」
「確かに敵同士だけど想いは同じ所にある…そんな人...絶対に死なせない!!」
岩「サラちゃん…」
「岩鷲君達は先に行って?こんな霊圧の中闘ったからもうすぐ追手がやって来る…私はある程度治療したら行くから」
そして岩鷲達は再び地下へと身を隠し私は治療を進めていると追手がやって来た
「そこの旅禍何をしている!!…阿散井副隊長!?」
恋次の光景に追手達は抜刀し身構える
「もう少しだったのに……私よりこの方を優先してくれますか副隊長様?」
そう言うと私は恋次を見やる
(恋次...絶対にルキアを助けるからね...)
私は掌で頬の血を優しく拭うと、一瞬にしてその場から消え去った
「なっ!!?奴めドコへ…追います!!!」
「いや…待て。今はこちらを優先するべきだ」
「しかし吉良副隊長…」
「命令に従え…今、この隊を纏めているのは僕だ」
イヅルは他の隊士を一喝すると恋次を見つめる
「こんな傷を短時間で…しかもこれは死神の治癒霊力。……阿散井君、君を助けたあの旅禍の女性は誰なんだい?」
その問いに恋次は答える事は無かった