第12章 ~漆~GO
花太郎はルキアと面識があり、絶対に悪い人ではないと豪語する
その顔はとても必死で....
「……あぁ…絶対死なせやしねえ…必ず助けてやる!!」
そう言った一護の瞳は一点の曇りもなく花太郎は安堵の表情を浮かべた。そしていよいよ地上に出る時が来た
「…さすがに塔の真下までは繋がってないんでここが塔に一番近い出口です。ほら、あれが懺罪宮ですよ」
そう言って花太郎は遠くに白くそびえ立つ塔を指差した
岩「…たしかに随分近くまで来たけど…こりゃあこっから先の方が長そうだぜ…」
岩鷲は愚痴を垂れながら歩きだそうとするのを私は制する
「待って…階段の所に誰かいる…」
「!!…あれは…」
「久しぶりだな…オレの顔を覚えてるか?」
鮮やかな赤髪の死神は静かに一護に問いかける
「…阿散井恋次!!」
「意外だな。名前まで憶えてたか…上出来じゃねえか」
「…そりゃどうも」
互いに睨んだまま話す二人を見て岩鷲は花太郎に尋ねる
岩「なんなんだアイツ?」
「……六番隊副隊長です!!」
(恋次…副隊長になったのね…一護が知ってるという事は現世に来たのは…なら私は手を出してはいけない。これは一護と恋次の闘いだから )
私はこれから起こる光景をただただ見つめる事しか出来なかった