第12章 ~漆~GO
それから一護達はサラが四番隊にいた時の事を聞いた
「へー、だからサラはケガが治せるのか」
「そうなんです!!サラさんは誰よりも治癒が丁寧で速くて上級治療も出来る素晴らしい人なんです!!」
岩「そりゃ凄ぇな!!で、花はサラちゃんの部下だったのか?」
「はい、少しの間ですが…。僕はひ弱で他の隊には入れなくて…やっとで入った四番隊でも失敗ばっかりで毎日落ち込んでいました。そんな時サラさんが声を掛けてくれて僕に治療技術を教えてくれたんです。自分の仕事もあるのに毎日遅くまで…僕はそれで自信がつきました。今の僕があるのはサラさんのおかげなんです!!」
「へぇ…やっぱ昔からそうなんだな」
「やだ…言い過ぎよ花。今があるのは花が努力した結果でしょう?凄いのは花なんだから」
「あ…ありがとうございます///(そういう所が素敵なんだ)」
「ふふっ…そろそろココから移動しないと。後10分位で人が来るわ」
「なにっ!?なら早くルキアのいる白い塔まで行かねぇと…問題はどうやってそこまで行くって事だ。何かいい案ねぇか?」
一護達が考えていると花太郎がおずおずと話し出した
「あの…ぼく…知ってますよ、その塔への抜け道」
花太郎に案内され、暗闇の中を歩く
「へー地下水道とは思いつかなかったな」
一護は感心して地下水道の中を見渡す
「ええ。この地下水道は瀞霊廷全域に張り巡らされていて障害物なしでどこへでも行くことができます」
「この中の複雑な構造を完全に把握してるのは救護、補給専門の四番隊だけですものね」
岩「あれ?ならサラちゃんも知ってたんじゃ…」
「存在は知ってたけど私は使った事が無かったから…花がいてくれて良かった……花?」
急に立ち止まった花に声を掛けると花は悲しげな顔でこちらに向き直った
花「…あなたの事は…ルキアさんから聴いてよく知ってます…一護さんお願いです…ルキアさんを助けて下さい!!」