第3章 ~弐~FRIEND
式典が終り、オレとサラは揃って一組に配属された
一組は別名【特進学級】と呼ばれ成績上位者が集まる謂わばエリートクラスだ
そして式典の時から思っていたが、皆がサラを見ている…
「うわぁ~凄く綺麗な子//」
「本当…美人で頭もいいなんて...」
「アレかなりヤバイだろ!?」
「マジ可愛過ぎだって…///」
至る所からヒソヒソと声が聞こえてくる
男ならまだしも女もか...
サラはそんな様子に全く気付いていない
「あの人彼氏かなぁ?仲良さそうだし…」
(彼氏…周りからはそんな風に見えてるのか。悪くねぇ…)
修兵が優越感に浸っていると、
「俺狙っちゃおうかなぁ?」
「俺も俺も!!!」
(...前言撤回、只でさえ式典時も見られてたんだ。サラに悪い虫が付かないよう守らねぇと!!!)
それから六年が経ち、サラは六回生、最終学年となっていた
サラの実力ならば、一年もみたずに飛び級で卒業出来るのだが、此処での生活が楽しくて試験の度に力を抜いていた
そのせいか特進学級にいるものの修兵より成績が悪く、修兵は首席となっていた
「いつも試験前、サラに教わってんのにオレのが成績いいんだ?また手ェ抜いたんじゃねぇだろうな」
「……さぁ?」
「さぁ?ってお前な~…あっドコ行くんだよ!?」
「先生に呼ばれてるの。今度の体験学級のコトで」
「あー、オマエの番か...確か新入生に教えるんだったよな?」
「そっ、じゃぁ...また明日ね」
立ち上がるとサラは修兵の耳元で囁いて教室を出ていった
「……また逃げられた///」
先程囁かれた所を押さえながら顔を真っ赤にし呟いた