第12章 ~漆~GO
「ぎゃはははははっ!!でっ…出来るわけねーだろそんなの!!バカじゃねーのか!?」
爆笑する一角を真面目な眼差しで見る二人に一角は笑うのを止めた
「…こっから南にまっすぐ行くと護廷十三隊各隊の詰所がある。その各隊詰所の西の端に真っ白い塔が建ってる…そいつはそこに居る筈だ…」
(白い塔…懺罪宮か…)
「ほ…本当か…?」
「なに疑ってんだよ。ボケッとしてっと他の連中に見つかんぞ!!」
「お…おう。それじゃ…恩に着るぜ一角」
その場を立ち去ろうとした私達を一角は呼び止める
「待て…オマエらの仲間で一番強えのは誰だ?」
「えーと…(あれ?俺とサラってどっちが強いんだ?斬魄刀持ってねぇって事はオレか?でも…)」
一護は私に目線を移すが、私は首を横に振り一護を指差す
「何だぁ?そいつ喋れねぇのか?」
「あ…あぁ…まあな。多分一番強いのはオレだ」
「…そうか。だったらうちの隊長に気をつけな。テメェの言う事が本当なら狙われるのは間違いなくテメェだ」
一角は鋭い眼差しを一護に向け一護も本気だと悟る
「…強いのか」
「会えば判るさ。まぁあの人の強さをテメーの頭が理解出来るまでてテメーが生きていられればの話だがな」
「…そいつの名前は?」
「更木剣八だ。もういいだろ?早く行け」
「あぁ…」
一角に急かされ一護は走っていく
「おい…お前も早く行けよ?」
立ち止まってる私を不思議に思い、一角が声を掛けると私は一角に近寄り耳元で囁いた
「ありがと♪」
そして私は一護の後を追ってその場を離れた。一角はじわじわと顔が赤くなりゆでダコの様になる
「何だよあの女…///ちゃんと喋れるんじゃねぇか///」