第12章 ~漆~GO
《緊急警報 緊急警報!!瀞霊廷内に侵入者有り!!各隊守護配置について下さい!!》
その伝令を聞いた瞬間、剣八は一番隊隊舎を飛び出ていく
山「…致し方ないの…隊首会はひとまず解散じゃ!!市丸の処置については追って通達する!!各隊即時、廷内守護配置についてくれ!!」
山本の言葉を区切りに隊長達はぞろぞろと部屋を後にする
その際、藍染はギンの横で立ち止まり呟いた
「…随分と都合良く警鐘が鳴るものだな。市丸…」
「…ようわかりませんな?言わはってる意味が」
「…それで通ると思ってるのか?…僕をあまり甘く見ないことだ」
藍染はギンを一目見やるとその場を立ち去った
冬「……………」
その様子をただ一人見ていた冬獅郎はそのまま何も言わず部屋を後にした
―――――――
皆とはぐれた一護は岩鷲と二手に分かれ十一番隊第三席の斑目一角と対峙していた
「はあっ…くそ…もう終わりかよ…オレはまだ…剣を握れるぜ…?オレに剣を握らせたくなけりゃ…この腕落とすより他に方法は無えぞ!!」
「刀を引けよ。勝負はついてる…アンタの負けだ!!」
斑「勝負を決めるのは生き死にだけだ…更木隊三席斑目一角、ここで退いて永らえるほど…腑抜けに生まれた憶えは無え!!」
一護の説得を全く聞かず一角は最後の力を振り絞って一護に斬りかかる
「遅えっ!!」
一護が叫んだ瞬間、一角の身体は裂け血が溢れ出る
斑「チッ…ツイてねぇや…」
「…ツイてねぇのはお互い様だ…ちくしょうめ――」
そう言った一護からも血が流れ二人はその場に倒れた