第11章 ~陸~AWAKE
暫くすると私達を囲む砲弾は瀞霊廷の遮魂膜にぶつかった
「夜一さん…このままだと砲弾は…」
私が言葉を発した直後、砲弾が消滅してしまう
「ど…どうなってんだこりゃ!?どうにかギリギリ通り抜けたのはいいけど…何でオレ達地面に落ちねぇんだ!?」
「今は遮魂膜にぶつかった砲弾が解けて一時的に霊子が儂等に絡みついておるだけじゃ!!じき渦を巻き破裂して消滅する!その時に離れておったら衝撃で皆バラバラに飛ばされる…!!…始まったぞ!!」
夜一が叫んだと同時に霊子が破裂し、少しずつ皆の距離が離されていく
「それぞれ近くにいる人の手を掴んで!!」
そう言って皆は必死で手を掴むも破裂の衝撃は大きく、皆ジリジリに飛ばされてしまう
そして私は一人屋根の上に着地し、すぐに皆の霊圧を探った
「(一護と岩鷲君…織姫と雨竜…チャドと夜一さんは一人ずつか…ここから一番近いのは…)一護達ね」
私は襟巻をしっかりと巻きなおすと、一護達の元へと向かった