第11章 ~陸~AWAKE
「サラ?大丈夫か…どこかケガして…」
私は脇差を収め深呼吸をするといつもの顔に戻し、一護達に向き直った
「うん大丈夫。どこも怪我してないから安心して?」
「でも何で庇ったんだよ?あんなヤツオレでも…」
「手加減されたのに?」
夜「なんじゃと!?それは本当か!?」
「ええ…そうじゃないと私の普通の脇差なんて砕けてる筈でしょ?…彼は遊びに来ただけよ…」
「それであの威力かよ…」
「まぁ皆が無事で良かった…瀞霊廷に入るのは別の方法を考えましょう。今は彼の傷を治さないと」
私は倒れている兜丹坊を見やる
織「そうだ!!早く治療しないと…」
そして織姫はで兜丹坊の腕を繋いでいく。だが巨大な腕の治療に時間が掛かり次第に夜になっていった。織姫は疲労で次第に治癒が遅くなっていく
「先を急ぐんじゃが…こればっかりはな…」
「……織姫、もう休んでて?後は私がやるから」
織「へ?どういう…」
私は兜丹坊の腕に手を翳すと傷をみるみるうちに治していく
石「これは…サラさんも井上さんと同じ力を?」
「いや…これは治癒霊力じゃ。ある特定の死神だけが扱える技法じゃな。じゃがこの速さといい…上級の域を越えとるぞ」
「…すげぇ」
「昔に覚えたの。でも織姫がここまで治してくれたから使えるのよ?だから織姫少し休んできて?」
織「…ありがとうサラちゃん!!」
そして夜が明ける前には傷を全て治し、その後私達は西方郛外区の長老に会うと、ある者の居場所を聞きそこへ向かう事を決めた