第11章 ~陸~AWAKE
私達は長い断界の中をひたすら走っていた
「なぁ…浦原さんの事好きなのか?」
「え?」
急に一護がそんな事を聞いてきて、私は抜けた声を出す
「だってよ、全然嫌がらねぇし初めてじゃなさそうだし…」
明らかに不機嫌な一護に夜一は意地悪く呟く
「ヤキモチじゃな」
「そ、そんなんじゃ...」
「もう…ケンカしない。じゃあ後で一護もする?」
「はっ!?な…何言って///」
石「黒崎うるさい!!そんな事より壁が追いかけてくる!!僕達が走りぬけた所がどんどん崩れてきてるぞ!」
「振り返る暇があるなら一歩でも進め!!拘流にのまれればお終いじゃぞ!!」
石「ま…待ってくれ…何か…何か来てるぞ……!?だ...駄目だ!!追いつかれ...」
("拘突”!!七日に一度しか現れない祟り神が…なにも今出てこなくても…)
織「三天結盾…私は…拒絶する!!」
突如、織姫は出口目前で立ち止まり、織姫の能力、盾舜六花で盾を作り難を逃れる
織「大丈夫!?…よかった誰もケガないみたいで…」
「いいわけない…拘突に触れたのが盾部分だったからよかったものの…六花本体が触れてたら織姫の命はなかったんだから……」
「サラの言う通りじゃ!!井上、ちゃんと考えてから行動しろっ!!」
織「ご…ごめんなさい…」
「分かってくれればいい…織姫が無事で良かった…」
そう言って私は織姫の頭を撫でると、辺りを見回した
「流魂街…懐かしい」
目を細め穏やかに微笑むサラを見て皆一様に見惚れる
中でも一護は先程の事もあり、サラの唇を執拗に見つめていた
(オレ、前にサラにキスしちまったんだよな…さっきのサラの言葉…本当にしてもいいのか?)
「一護?」
「うおぉぉぉ...ぉお!?」
一護は考え事をしててサラがいつの間にか目の前に来てる事に気付かず間抜けな声を上げる
「なんという声を出しよるのじゃυま、大方サラの事じゃろうがな」
「私?」
「な…何言ってんだ夜一さん。そんな訳ねぇだろ?あ!!あっちが死神たちが住んでるナントカって街だな?」
そう言うと一護は脇目も振らず走りだす
「ちょっ…まって一護!!そっちは…」