第11章 ~陸~AWAKE
「記憶が戻った事は話したでしょ?私も行く事にしたの」
「遅かったっスね。もう説明は終わっちゃいましたよ」
「悪いな喜助。急じゃったからちょっと手間取ったんじゃ」
石「浦原さん大丈夫なのかい?サラさんが行っても…」
「心外ッスね石田さん。サラさんはかなり強いッスよ?顔も隠すつもりだし何とかなるでしょ。…じゃ話戻しますよ?穿界門を通るのに不安があるかもしれない…でも大切なのは心の有り様、前に進もうとする意思。迷わず恐れず、立ち止まらず振り返らず…遺していく人たちに想いん馳せずにただ前に進むだけです」
夜「それが出来る奴だけついて来い」
「…ここに集まって来た時点で全員心は決まってんだよ!!」
夜「分かっておるのじゃな小僧。負ければ二度と此処へは戻れぬぞ?」
「勝ちゃいいだけの話だろ!?」
その言葉に私は穏やかな笑みを浮かべる。そして穿界門の前に進もうとすると突然腕を引かれ、喜助さんの胸に収まった
「な…な…何してんだよ浦原さん!?」
かなり焦っている一護を尻目に、喜助さんは私の頬に手を添え額にキスをする
織「うわぁ///」
茶「む…///」
石「………///」
「み…皆の前で何やって…って皆の前じゃなくても何してんだ!!」
「うるさいッスね~悔しかったら自分もすればいいじゃないスか...ま、させませんけど」
「まぁまぁ…ι喜助さん、口じゃなかったの?」
私は妖艶に微笑み、ありがとうと言うと穿界門に入っていった
「あっ、ちょっ…待てよ!!」
一護達も後を追うように中へと続いた
喜助は中に飛び込んで行くサラ達を見送りいなくなった後で穿界門に触れる。だが拒絶するかの様に霊圧に弾かれ拳を力を入れ握りしめた
「気を付けて下さい…サラさん…」