第3章 ~弐~FRIEND
私が卍解を習得した頃、修兵と一つの封筒を見詰めていた
「よし…開けるぞ?」
恐る恐る封を切り中の紙を見る修兵は、次第に顔を曇らせていく
「………駄目だった。」
「そっかぁ...難しいんだね試験って」
修兵は少し前に二度目の霊術院の試験を受け、届いた結果を見る為、私の家を訪れていた
「あぁもうっ!!また落ちたのかよ~!!!」
修兵は頭をガシガシ掻きながら体操座りで俯いた
「はぁ~…霊力あるだけでオレって才能無いのかも…」
「そんな事ない。修兵がいつも頑張ってたの私は知ってるよ?」
「でも二回目だし」
「それは…ほらっ!!修兵少しヘタレな所があるから試験で緊張しちゃったんだよきっと!!」
「ヘタレって…お前慰める気ィ無ぇだろ」
「そうじゃなくて…えっと…」
一生懸命に自分を慰め様とするサラを見て、不謹慎にも可愛いと思ってしまう
(可愛い…落ちてた筈なのにオレって単純…)
「...いいって!!無理に慰めなくても」
「でも...」
「その代わりさ、その...アレして欲しいなって...」
「アレって?」
「ほらっあの...元気が出るヤツ...あーやっぱいい//」
急に赤くなり後ろを向く修兵を見て、サラは少し考えると、思い出したのか修兵の前に座り直し顔を覗きこむ
「な…何だよ?///」
「クスッ...やっぱりヘタレ」
そう言うと私は修兵の頬を手で包んだ
「ち…ちょっと何してっっ////」
「んー?何だろうね」
挑発的な笑みを浮かべる私に修兵は顔を真っ赤にさせていて、私はまた笑ってしまった
「...ねぇ修兵。このまま聴いて?」